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NPO法人 こそだてママnet☆

NPO法人 こそだてママnet☆

所在地
京都府木津川市木津南垣外15-2 木津川市情報発信基地キチキチ2階
Google map
E-mail
[email protected]
ホームページURL
https://kmamanet.jimdo.com/

認証団体の紹介

京都府木津川市を中心に、子育て支援事業の企画運営、京都府南部の中間支援を行っています。
保護者の思いと経験豊富なスタッフ、専門家や有資格者の知識と経験を併せながら、幅広い子育て支援を目指しています。


2009年に自主保育サークル発足、2018年にはNPO法人となり、2024年で活動15年目(NPO発足5周年)を迎えました。


現在は、自然豊かなフィールドを特色としながら、子どもの探究に寄り添い主体的に学べる『オルタナティブスクール(森kichiスクール、森のようちえん)』、親子で遊び学べる里山整備体験を取り入れた『ファミリークラス、ひらめきクラス』、保護者と子どもを取り巻く地域の情報交換を行い居場所を創る『親のつどい、アソビバ!』を開催しています。



主な活動内容は?

親子野外体験活動、親子の居場所づくり、学び場づくり、子育て相談



どんな方が利用していますか?

パパママ 親子 0歳~中学生



子育て支援を始めたい方へ

見学OK



インタビュー

  • 親子の自然遊びを通して
    ありのままの自分を取り戻す
木津川市で活動する「こそだてママnet☆」では、未就学児と親子の野外活動「森のようちえん」やオルタナティブスクールの運営など、自然をフィールドとした遊びと学びの場を提供しています。また、自主保育と呼ばれる子育てサークルの立ち上げ支援や仕組みづくりのサポートも行なっています。
  • 関東への引っ越しで孤立
    子育て中の不自由さを実感

 同法人の子育て支援は、「ママを楽しむ」「社会とつながる」「私が輝く」という、3つの柱に基づいて進められています。これには、理事長の福井さなえさんの経験が影響しているのだとか。
 結婚を機に、地元である関西を離れて神奈川県川崎市へ。慣れない環境の中での家事と育児の両立に悩み、感情が押しつぶされそうに。「友達がいない、頼れる人がいない環境で孤立していきました。そんなとき、子どもと出かけた公園で出会ったママに声をかけてみると、私と同じように独身時代とのギャップや子育て期の不自由さ、社会と断絶されるような孤独感や悩みを抱えていることに気付きました」と福井さん。
 この思いを誰かと分かち合いたい、他のお母さんたちをつなげたいと、団地内にあるコミュニティカフェを訪れて支援員に相談をしてみたところ、「『あなたがやってみたら?』と声をかけてくださったんです。そこから、自分たちの居場所を作るべく、関東で自主保育のサークルを立ち上げました」。
 この「自主保育」とは、行政や支援団体が主となり進めるサークルと違い、親同士でグループを作り、当番制で子どもの面倒を見たり、交流の場を開くなど、自主的な活動を行うものです。「関東では、一般的な子育て支援でしたが、当時は関西になく、『とてもいいスタイルだなぁ』と感じていました。2人目の妊娠を期に関西に戻ったときに、こちらでも自主保育サークルを始めました」と福井さん。

  • 里山で遊んで気付いたこと
 福井さんが暮らしていた川崎市も木津川市も子育て支援は、施設の中で行われることがほとんど。しかし、同法人の活動のフィールドは自然の中です。福井さんは、「子どもを里山に連れて行った時、子どもたちは飽きることなく、自分で遊びを見つけていく姿にびっくり。私自身も自然の中で心がとても落ち着いたんです。そして、たくさん遊んで、ご飯をいっぱい食べて、ぐっすり寝てくれる。『野外での子育て支援っていい!これを切り口にしよう』と決めました」と話します。
 未就園児を対象にした「森のようちえん」は、スタッフのサポートを受けながら里山を散策。サツマイモの苗植えから収穫の体験など、季節ごとの自然体験を子どもたちに提供しています。年中以上の子どもと親御さんには、里山の下草刈りや道の保全活動を体験してもらっているのだそう。昼食には直火クッキングを楽しむなど、里山で遊び、環境を守ることを学びとしています。
 また、同法人では、里山での活動をさらに進化させたオルタナティブスクール・「森kichiスクール」も立ち上げました。「子どもの個性を活かしながら、自然の中で自分のペースで思いっきり遊ぶことを目的としています。遊びの先にある探究心を大切にしています。これまで里山をフィールドにした子育て支援を行なってきましたが、園児だけに留めておくのはもったいないと思い、小学生・中学生にも広げています」とは、同法人副理事長の芳沢実依さん。新しい学びのスタイルとして注目されており、これから本格的に始動します。
  • 自分を後回しにしない
    幸せになることをモットーに
 自然の中での子育て支援と、同法人がコンセプトとする3つの柱について芳沢さんは「以前の私は『いいお母さんとは、こうあるべきだ』という思いがあり、それが自分を縛り付けていたように思います。里山活動を通して親子でのんびりしながら、『ありのままで、どんな気持ちもあっていいんだ』と思ってもらえたら」と話します。
 福井さんは「子育てをしていると、自分が後回しになり、自分が幸せになっていないと感じることが多くあります。自然の中でほっとして、お母さんもお父さんも幸せになってほしいなと思います」と続けます。
 子育て中でも自分を後回しにしない、幸せになることをモットーにする同法人の子育て支援。自然遊びを通じて、子どもの力を育むだけでなく、親が自分を取り戻すきっかけを提供しています。