NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場
- 所在地
- 京都市右京区太秦多藪町43
うずキネマ館2F
Google map
- TEL
- 075-882-3309
- [email protected]
- ホームページURL
- https://minorinomori.com/
認証団体の紹介
イキイキと暮らす大人たちがつくる「地域」。それが、子どもたちにとって一番の「環境」です。子育てのあるある喜劇を観て、一緒に笑って語り合う「子育てJOYトーク」。毎朝だしからつくる地元野菜のお惣菜が自慢の「キネマ・キッチン」。京丹後の国定公園で自然を学ぶ「ジュニアパークレンジャー」。人に焦点を当てた地域情報誌「右京じかん」など。京都市右京区を拠点に、親も子も、おじいちゃんもおばあちゃんも、若者も、多世代が関わる「子どもが育つ地域」づくりに取り組んでいます。
主な活動内容は?
子育て相談 お母さんの自立支援 機関誌
講座(子育て、まちづくり、情報発信)、地産品を使った商品の開発・販売、その他(空き家活用、商店街活性化)
他、子育てセミナー、子どもの体験教室、延長保育請負など
どんな方が利用していますか?
「地域」を対象とした多様な活動のため、多世代の利用あり。
子育て支援を始めたい方へ
見学OK 出張相談可
研修会のご要望も受け付けています。ご相談ください。
インタビュー
- 幼稚園で出会った仲間が
始めたユニークな活動の数々
幼稚園の保護者として出会った仲間が、卒園後も子どもが集える場所を作りたいと2007年に設立。その2年後にはNPO法人の認証を得て、子どもと親を支援する活動を行いながら、地域や企業、行政などとつなげる取り組みを展開しています。
- 子育ての悩みを
笑いや体験で解消
「子育て中の親の気持ちはとてもセンシティブだし、そもそも忙しい。堅苦しい講演会などを企画しても参加していただけないことはめずらしくありません。だったら、頭をやわらかくしてもらおうと始めたのが“JOYトーク”です」と、オリジナルメンバーの一人である森 淑子さんは話します。これは、“子育てあるある”を題材に、メンバーが脚本・演出・出演を担当する喜劇仕立てのセミナー。たとえば、”もう!ホントに!“とか”もう!だから○○は“とお母さん役の演者が子ども役の演者に怒るうち鼻輪が付き、ツノが生え、最終的にモーモーと鳴く牛に変身してしまうといった内容です。子育ての悩みを笑いに昇華させた寸劇を観て、「参加者の皆さん、笑うわ、泣くわ。早く帰って子どもに会いたくなったと話す方が居られるほどの反応があり、シリーズとして続けることになりました」(森さん)。
設立当初からおこなっていたもうひとつのプログラムが“みのりのもりチャレンジキッズ”。卒園した子どもたちに本物の体験をしてもらおうと始めました。「何年か前に、給食はお金を払っているのだから“いただきます”を言わなくても良いと考える保護者がいると議論を呼んだことがありました」(森さん)。その時、ではどうしたら食べ物に対する感謝の気持ちを芽生えさせることができるだろうとメンバーで考えた末、鯉の解体を思いつきます。元気に泳ぎ回る鯉を見て、最初は尻込みしていた子どもたちでしたが、次第に興味を抱くようになり、みんなで解体した鯉は味噌汁に調理。全員が「美味しい」と骨までしゃぶる結果になりました。
“みのりのもりチャレンジキッズ”は、コロナ禍での一時休止を経て、現在はフィールドや対象を広げ、京丹後の国定公園で行う本格的な自然体験プログラム等に発展しています。
設立当初からおこなっていたもうひとつのプログラムが“みのりのもりチャレンジキッズ”。卒園した子どもたちに本物の体験をしてもらおうと始めました。「何年か前に、給食はお金を払っているのだから“いただきます”を言わなくても良いと考える保護者がいると議論を呼んだことがありました」(森さん)。その時、ではどうしたら食べ物に対する感謝の気持ちを芽生えさせることができるだろうとメンバーで考えた末、鯉の解体を思いつきます。元気に泳ぎ回る鯉を見て、最初は尻込みしていた子どもたちでしたが、次第に興味を抱くようになり、みんなで解体した鯉は味噌汁に調理。全員が「美味しい」と骨までしゃぶる結果になりました。
“みのりのもりチャレンジキッズ”は、コロナ禍での一時休止を経て、現在はフィールドや対象を広げ、京丹後の国定公園で行う本格的な自然体験プログラム等に発展しています。
- 地域の中で
親も子も育てる
ユニークな活動を続けていくうち、現在も代表を務める伊豆田さんがプロ意識を持つためにNPO法人に移行しようと提案。「その段階でNPO法人に対する正しい知識を持っていたメンバーは少なかったと思いますが“知らぬが仏”と言いますか、とにかく実現に向けて動き出し、2009年に認証を受けました」(森さん)。
活動の根本にあるのは、親も子も楽しく過ごせるように社会や環境を良くしていきたいとの思い。「活動の過程で、親子だけで行動していても子どもの経験は豊かにならない。いろんな価値観のなかで多様な人と会ってこそ、心は育つとも考えるようになりました」(森さん)。そこから、親子が地域に向かって、逆に地域も親子に向かってオープンになっていくための方策を練るようになり、“まちづくり活動”にも力を注ぐようになりました。
- 親子と地域・企業・行政を
取り持つ、架け橋に
コロナ禍でイベントが中止になる状況下では、行政が主導する“デジタルスタンプラリー”のサポートを担当。子育てに優しいお店を開拓してサービス提供を依頼する活動なども行ってきました。「ようやく、JOYトークをはじめとする直接的なイベントも再開できるようになってきましたが、今後も企業や行政と親子を取り持つ中間支援に力を入れていきたいと思っています」(森さん)。専門性の高い団体と企業や行政をマッチングさせることで、課題解決が効率的に行えると考えています。
健全な運営も目標に据えています。「そもそも、ボランティアの語源は無償で奉仕することではなく、自分たちのやりたいことを進んで実現するという意味があると聞きました。そんな人たちは地域の財産、社会の宝ですが、現実的な問題として手弁当で続けるうちに疲弊したり、分裂するNPO法人も少なくありません」(森さん)。価値があるけれども、短期で解決するわけではない地域課題に積極的に取り組んでいるからこそ、堅実な活動を持続する努力を続けています。
健全な運営も目標に据えています。「そもそも、ボランティアの語源は無償で奉仕することではなく、自分たちのやりたいことを進んで実現するという意味があると聞きました。そんな人たちは地域の財産、社会の宝ですが、現実的な問題として手弁当で続けるうちに疲弊したり、分裂するNPO法人も少なくありません」(森さん)。価値があるけれども、短期で解決するわけではない地域課題に積極的に取り組んでいるからこそ、堅実な活動を持続する努力を続けています。