きょうと子育てピアサポートセンター 京都府の妊娠・出産・子育て支援情報ポータルサイト

NPO法人 子育てを楽しむ会

NPO法人 子育てを楽しむ会

所在地
京都府宇治市広野町西裏100
平和堂100BAN店2階
Google map
TEL&FAX
0774-44-2809
E-mail
[email protected]
ホームページURL
http://raku-kosodate.net/

認証団体の紹介

1999年に、乳幼児の子育て当事者であった、地域の子育てサークルの代表が集まり、「このまちで子育てをしてよかったと皆が思えるように、できることからはじめよう」「一人では子育てがしんどいけど、つながることで楽しくなるように」と願い、発足しました。特に、妊婦さんから産後すぐの方のサポートを大切に行っています。宇治市の委託事業もありますが、当会のほとんどの事業は宇治市の方でなくても参加できますので、ホームページをご覧になり参加したいものがありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。



主な活動内容は?

子育て相談 相談サポート つどいの広場 講座 出張授業 障害関連 アレルギー関連 お母さんの自立支援 機関誌 その他

 

是非、ホームページをご覧ください。



どんな方が利用していますか?

妊婦 パパママ 親子 0歳~中学生 大学生 祖父母 ひとり親 その他

 

委託事業は対象者が限定されますが、自主事業はその限りではありません。



子育て支援を始めたい方へ

見学OK まずはメールや電話でお問い合わせください。



インタビュー

  • この町で子育てをして
    良かったと思ってもらいたい
宇治で活動していた子育てサークルのリーダー達が出会い、「この町で子育てをして良かった」と言える支援や連携を目標に掲げて、1999年に発足。誰もが楽しく集える機会や場所の提供、保育付き講座の開催などを行っています。
  • 始まりは抱っこひも教室
    のべ1000人に伝授
 子育てサークル活動を通して出会った現・代表の迫きよみさんと現・副代表の中辻志保さんが行った第1回目の事業は手作り抱っこひも教室。その背景には、中辻さんが作り方を教わった抱っこひもを試したところ、腰痛や腱鞘炎が緩和されたため、多くの人に作り方を教えたいとの思いがありました。教室は口コミで評判が広がっていきました。「腰痛や腱鞘炎になりにくい抱っこひもが作れるだけでなく、子どものために手作りができた、その間は子どもを見てもらうことができて気分転換にもなったと、多くのお母さんたちに喜ばれたのです。この催しは約10年続いたので、約1000人の方に作り方を教えたことになると思います」(迫さん)。
 海外のものでもネット販売で気軽に購入できるようになり、選択肢が増加。その頃からは手作りを希望される方が減りました。一方、「市販品の使い方がわからない」「説明書通りに着けてみたがしっくりこない」などの質問が増えるようになります。そこで迫さん達は京都府の助成金を活用して約50種の抱っこひもを購入。研究を進めます。その結果、「体格によって合わない商品もあること、お子さんの状態次第では機能が足りない物、補助が多すぎて発達を阻害してしまう可能性が高い抱っこひももあることがわかってきました。その後も研究は続けていて、いま持っている抱っこひもは140種。研究者でもそんなに多くはないかもしれませんね」(迫さん)。
  • 話せて遊べて相談できる
    拠点を2カ所で運営
 いろんな人と話すことで楽しい気分になれ、帰宅後の赤ちゃんとの関わりが深まっていく機会になればと2008年から運営しているのが、地域子育て支援拠点事業「つどいの広場 りぼん」です。子どもを遊ばせながらスタッフや他のお母さんとの会話が楽しめるほか、宇治市植物公園で過ごす出張広場「おさんぽ*りぼん」も週1回実施しています。「専門家に悩みを相談することも可能。助産師さんは月5回、理学療法士さんは月3回、臨床心理士さんは月1回来ていただいていて、気軽に話すことができます」(迫さん)。
 宇治市伊勢田地区では「宇治市つどいの広場 ぽけっと」を週4日開いています。「ここは一軒家なので、実家に帰ったような気持ちで過ごせます。4日のうちの1日は保育所を借りるので、保育所ってどんな所だろうと見学を兼ねて来られるお母さんもおられます」(迫さん)。
 「最近は、抱っこの相談や、赤ちゃんの寝かしつけについての相談も増えています。寝かしつけに関していえば、「赤ちゃんから離れたらすぐに目を覚ますので自分も寝不足になってしまう」や、「添い寝をしてみたいのだけれども、どうやればよいのかわからない」などの相談を受けることもあります」(迫さん)。
 そんな時は内心は驚きつつも表情には出さず、昔の人が当たり前にやってきたことなどをさりげなく伝えながら「こうやってみたら」と声を掛けます。「子育てにエビデンスや正解はないのですが、今は“そんなものはありません”では済まされないので、求めに少しでも応えてあげられるように努めています。お母さんたちが、ちょっとチャレンジしてみようかとか思えるように、納得できる最適解を一緒に探ります」(迫さん)。
  • 赤ちゃんにふれて
    中学生が激変する事業も
 20年以上前から行っているのが中学生と赤ちゃんの交流事業。中学3年生の道徳や家庭科の時間に、赤ちゃんを連れたお母さんが参加。エコー写真を見せたり、日々の育児について話をします。コロナ前までは、宇治市内にある全10校の中学校の6割で実施した年もありました。1クラスにつき、おおむね15組前後の親子が参加してくれています。「赤ちゃんを間近で見るのはもちろん、さわったり抱っこした経験なんてない中学生がほとんど。でも、親子とふれあううち、中学生の表情がみるみる変わっていくんです。特に、やんちゃそうに見える子ほど、その傾向が顕著でした。中3は難しい年ごろですが、自分が生まれた時のことを親から聞くきっかけになった、中2生が自分たちの番が来る翌年を心待ちにしてくれるといった、うれしい反応もありました」(迫さん)。
 受け入れる側の変化も起こります。初めは掃除も行き届いてなかった会場が、年を追うごとにきれいになり、エアコンが設置されるまでに。「20年もやっているので、中学生だった子がお母さんになって赤ちゃんを連れて来てくれたこともあります。そのうち、赤ちゃんだった子がお母さんになって参加してくれる日が来るかも。そうなるとうれしいですね」(迫さん)。
 迫さんたちは、子育てはひとりではできないこと、多くの人を頼ってほしいとのメッセージを発信し続けています。「いろんな人がいろんなことを言うかもしれませんが、それは子どものことを思っているから。その時は要らないと思った言葉もいつかどこかで必要になってくるかもしれません。正解を探すより、多様性を受け入れながら、子どもをしっかり抱きしめて、スマホなどの便利なツールともうまく付き合ってほしいと思います。人はみんな温もりを求めていると私は信じています。積極的に求めてください」(迫さん)。