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こどもに起こりやすい事故・トラブル
こどもの行動は予測できない!
こどもは、周りの大人から見ると思いがけない行動や反応をすることがあり、その結果としてさまざまな「事故・トラブル」に巻き込まれることがあります。こどもに起こりやすい事故やトラブルについて、対処方法をお伝えします。
こどもに起こりやすい事故・トラブル
- 年齢(月齢)別子どもにおきる事故
事故・トラブルへの対応
- 心肺蘇生(そせい)法
- 誤飲(すぐ吐かせるもの・吐かせてはいけないもの)
- 異物の混入
- おふろは大丈夫?(おぼれる)
- 虫に刺された
- やけどをした
- けがで出血
- 鼻血が出た
- 切り傷
- 頭を打った
- はさむ
- 骨折・ねんざ・脱きゅう
- 衝突
病院に行くべきか悩んだときは
「こどもが階段から転がり落ちた」「目を離した時にこどもが洗剤をのんでしまった」等、お子さんの急な病気なケガのとき、救急車を呼ぶべきか、病院受診するか、もしくは自宅で様子を見るか、悩みますね。
どうしたらよいか悩んだときは、「#7119」か「#8000」にお電話ください。
看護師等が、お子さんの状況を確認してアドバイスを行います。
事故等で子どもに意識がなく、呼吸や心臓が止まっているときは、直ちに人工呼吸と心臓マッサージを行う必要があります。以下簡単に説明いたしますが、百聞は一見にしかず、日ごろから講習会等に参加して、やり方を教わっておくのがいいと思います。
気管支に固形物が詰まって呼吸ができなくなったときは、子どもが1歳未満の場合は、腕の上に下向きでうつぶせにして肩甲骨の間あたりの背中を強くドンドンとたたくか、1歳以上であれば、後ろから抱えてみぞおちのあたりを強く押して吐かせるようにしてください。一刻を争います。すぐ病院に連れて行きます。
2歳までの子どもがおぼれる事故が一番起こりやすいのは浴槽です。子どもは体に比べ頭が重いので、浴槽をのぞき込んだりすると簡単に頭から落ちてしまいます。浴槽が低く据え付けてある場合や、いす・洗面器・バケツ等は踏み台になり転落する危険があり注意が必要です。入浴後は浴槽の水を抜いておきましょう。浴室のドアの高い位置に外鍵をつけると安心です。
一口に虫刺されといっても虫にはいろんな種類があります。また、子どもの皮膚は大変弱いのではれ上がることもあり注意が必要です。虫に刺されたとき大切なことは、呼吸困難を起こしていないか、意識がおかしくないか、刺されたところが異常にはれ上がっていないか、全身に発疹(はっしん)が出ていないか、などです。このような場合は救急車を手配し、直ちに医療機関を受診してください。
子どものやけどの原因となるものは、ストーブ、ファンヒーター、アイロン、ポット、熱い飲物、ふろのお湯、たばこなど家の中にたくさんあります。やけどをしたときはとにかく冷やすことが大切です。やけどしたときは、やけどの範囲と程度、普通のやけどか低温やけどかを確認します。
子どもがひとりで動けるようになると、けがは日常茶飯事になります。けがで出血していると慌ててしまいがちですが、落ち着いて手当をすることが大切です。
鼻血は、鼻の出口のそばに細かい血管が集まっているところがあり、そこが切れて出る場合が多いようです。鼻血が出たときの注意点は、転んだりして鼻をぶつけて出たのか、すぐ止まるか、いつまでもだらだら出ているか、などです。
大人が日ごろ何げなく使っているものが、子どもにとって大変危険な、時に凶器になることがあります。周りにいる大人が常に子どもたちに注意を払い事故を防ぎましょう。台所では包丁を置いたままにすると子どもが手を伸ばして刃をつかんだり、足の上に落とすことがあります。食器棚にもガラスのコップや皿、ナイフやフォーク、つまようじなどが入っています。引き出しや戸棚用のロックをつけて子どもに開けられないようにするのもよい方法です。
頭を打ったときに大切なのは、意識があるか、出血はどうか、吐いていないか、顔色や機嫌はどうか、などを確認します。意識がない場合、呼吸や心臓の動きをみます。人工呼吸や心臓マッサージについては『心肺蘇生(そせい)法』の項目を参照してください。出血がある場合はきれいなガーゼで出血場所を直接圧迫してください。おう吐するようなら顔を横に向けて吐いたものが気道に入らないようにします。
子どもの指や手をはさんでしまう事故は、よく起こりがちです。
まず、手首とか足首、ひざなどいつも動かしているところを動かすことができるか、打ったところや関節がはれ上がったり、皮膚が黒ずんできたり、手を動かさずにだらりと下がったままになっていないか、などを確認してください。
子どもは体に比べて頭が重く、バランスが悪いため転びやすいものです。転んだときに頭や顔を危険なものにぶつけないように注意が必要です。角のあるもの、例えばテーブルや机、タンスやベッド、電化製品や棚などに注意しましょう。家庭内にはこれら角のあるものがたくさんあります。こういうものにぶつかったときのけがは、角のあるところにクッション材をつけることで防ぐことができます。クッション材はいろいろな用途に応じてさまざまなタイプのものが売られています。自宅の家具等、使用する場所をよく検討して購入しましょう。