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赤ちゃんの離乳食

離乳食はいつから始めればいい?

離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいいますが、その時期は、生後5、6か月が適当といわれています。
赤ちゃんの発達には個体差がありますので、「首のすわりがしっかりしている」「支えてやると座れる」「食物に興味を示す」「スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)」などを目安にして、離乳を始められると良いでしょう。
離乳は、赤ちゃんの食欲、摂食行動、成長・発達パターン、地域の文化、家庭の食習慣などを考慮して、無理のないよう個々にあわせて進めていくことが大切です。
特に、はじめは赤ちゃんが味や形の違うものに慣れ、飲み込むようになることが大切です。決して無理強いせず、生活のリズムや食べることの楽しさを身につけることができるように配慮しましょう。
具体的な離乳の進め方については、お近くの市町村(保健センター)で御相談ください。

離乳食を食べたら口の周りが赤くなる

離乳食を始めた赤ちゃんの口の周りやあごが赤くなることはよくみられます。

生後3か月を過ぎると、皮脂の分泌が減り、肌の汚れや刺激から守るバリア機能が低下します。食べたものやよだれが刺激になっているので、食後にぬらしたタオルなどで優しくふいてあげてください。

また、入浴時に石けんで汚れをとり、保湿剤を用いてスキンケアしてください。食後にふいた後にも保湿剤を塗ってあげるとよりいいでしょう。

特定の食べ物を摂取した時に赤くなる場合にアレルギーの可能性があり赤みがひどく、ただれたようになっている場合は、医師に診てもらってください。

離乳食を吐き出す

離乳食を食べないとき、まずは離乳食が赤ちゃんの咀嚼(そしゃく)能力にあった形態や硬さであるかをチェックしてみてください。今まで好んで食べていたものを突然嫌がることもみられますが、飽きただけかもしれません。いくらあげようとしても顔をそむけたり、口を開けなくなったり、吐き出すなどの意思表示をするなら、無理に食べさせないようにしましょう。

赤ちゃんにも好き嫌いがありますし、食欲は大人と同じように時間や日によってむらがあるものです。無理やり食べさせようとすると、赤ちゃんにもお母さんにも離乳食の時間が苦痛になってきます。だいたい離乳食に慣れるには3~6か月くらいかかります。あせらずゆっくりいろいろな食品を試してください。

遊びながら食べる

赤ちゃんはよくお皿の中をごちゃごちゃにかきまぜたり、お皿をひっくり返したり、スプーンをほうり投げたり、食べ物を手でつかんだりして散らかします。ビニールの前掛けをかけ、テーブルやいすの下にビニールや新聞紙を敷いて、汚れてもかまわないように準備するといいでしょう。

散らかすのは遊ぶというより、スプーンや食べ物に興味を示し、自分でやろうとする意志の表れですので、何でもお母さんがやってしまわず、スプーンが上手に使えなくても持たせてあげたり、食事の中に手でつかめるようなものを一つは用意するなど、赤ちゃんの意欲を育てるようにしてみてください。

気が散って食べられないようなとき、最初は食べていたのに30分かかっても食べ終えず、ごちゃごちゃにしたり、ひっくり返したりし始めたときは、食べた量にかかわらず、「ごちそうさま」と切り上げるほうがいいでしょう。食べ物は遊び道具ではないと教えることも大事です。

果汁・赤ちゃん飲料

離乳の開始前に果汁を与えることは、果汁を摂ることによって乳汁の摂取量が減り、たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量が少なくなるおそれがあること、乳児期以降に果汁の過剰摂取の傾向になり、栄養がゆきわたらず発達が障害されるという報告もされており、栄養学的な意義は認められておりません。離乳の開始前の赤ちゃんにとって、最適な栄養源は乳汁(母乳又は育児用ミルク)ですから、離乳までは栄養源となる乳汁をしっかり与えましょう。
果汁は必ず与えなければならないものではありませんが、いろいろな味に慣れるため、離乳開始後に果汁を与える場合は、新鮮な季節の果物を与えるようにしましょう。
スポーツ飲料は、元気な赤ちゃんには必要ありません。思ったより糖分が多く、過度のナトリウムを摂ることで腎臓に負担をかけることもあります。

下痢のときは

赤ちゃんのうんちが水分量が普段よりも多く、形が崩れている・おむつからうんちが溢れる・1日のうんちの回数が普段よりも多いやうんちのにおいがおかしかったり、血が混じっているようなときは下痢といえます。

このときは、脱水に注意が必要です。下痢のときは水分だけでなく、栄養分も失ってしまい、ショック症状を起こすこともあります。ぐったりしている、寝てばかりいる、口が渇いている、おしっこが出ない、泣いてもあまり涙が出ない、熱がある、哺乳できない、水分を摂ることが出来ない、嘔吐を繰り返すといった症状がある場合は、すぐ医師に診てもらってください。

一番大事なことは、水分を十分に与えることですので、頻繁に授乳をしてください。下痢をしていても母乳は飲ませてもかまいません。おう吐を伴っているような場合は、一回の授乳の量を少なくして、授乳回数を増やしてみてください。離乳食は無理に食べさせなくてもかまいません。数日のことですので、症状が落ち着くまでお休みしてもいいでしょう。食べることができそうなら、消化の良いものにしてください。