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落ち着きがない

3歳までの子どもは大人が考えるより元気で落ち着きがないのがあたりまえです。たいていの場合、3歳半、4歳ごろになると、動き回るのを抑えようとする脳の抑制機構が成熟し次第に落ち着いてきます。

落ち着きのない子に「落ち着きなさい」と言ってもできるものではありません。形だけ落ち着いている状態を求めてもだめです。大きく体を動かし、楽しく遊べる経験を増やすことが効果的でしょう。多動な子も気に入ったビデオやテレビを見ているときはじっと静かになりますが、それに頼りすぎるのはよくありません。人とかかわる力は人とのかかわりの中でしか育たないからです。

「好きなことだったら落ち着いてできるのだが」という場合は、落ち着きがないのは気が乗らないからでしょう。好きな遊びをじっくりして、ちょっとだけ苦手なものに取り組むというようにすると、好きなこと以外も少しずつできるようになると思います。

また、じっくり相手してもらえなかったり、生活があわただしい場合に、情緒不安定になり、落ち着かなくなる場合があります。子どもの環境が落ち着きをなくす原因になっていないかということも考えてみてください。

先生から「落ち着きがない」と言われたときは、「ちゃんとしなさい」と言わないで、どんな場面で落ち着きがないのか先生に聞き、なぜ落ち着きがないのか一緒に考えてみてください。ひょっとすると課題が難しいのかもしれません。同じ年齢の子どもたちが喜んで遊ぶようなことに全く興味がなかったり、年齢相応の落ち着きが出てこない場合は、発達に何か問題がないか、かかりつけの医師や保健師などに相談なさってください。

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