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こどもが病気になったら

こどもの病気は突然やってくる!

大切なお子さんの様子がおかしくなると、心配や不安でいっぱいになりますね。お子さんの様子がおかしくなったときに、病院に行った方が良いか、自宅でどのようにケアしたら良いかについて、小さなこどもによくある症状別にお伝えします。

症状別の対応

高熱が出た

生まれて6か月ころまでの赤ちゃんはお母さんから病気に対する抵抗力をもらっているので、普通高い熱を出すことはありません。 ですからこの時期に高熱が出た場合は要注意です。早めに医療機関を受診することを勧めます。

 また、この頃は体温調節未熟による発熱の可能性もあるので、掛け物や着る物等の調節をしてしばらくしてから再度体温測定をしてみましょう。

6か月以降では、熱が出た場合、いつからどれくらいの熱があるか(体温計できっちりはかることが大切です)、熱以外に症状(咳(せき)、おう吐、下痢等)があるか、機嫌・元気さはどうか、食事や水分がとれているか、などが大切です。

熱を下げるには氷まくらやぬれタオルでおでこやわきの下、首の付け根を冷やしてください。熱冷ましの薬は、必ず本人用のものを使ってください。熱があっても比較的元気であれば無理に熱冷ましを使用する必要はありません。熱があるときは水分の補給が大切です。スポーツドリンク(子ども用のものが売られています)が良いですが、白湯(さゆ)や番茶で十分です。少量ずつ回数を分けて与えてください。

下痢をした

下痢をしているとき大切なことは、いつから、一日何回くらい下痢をしているか、どんな下痢か(水様、軟便など形態、色、においなど便の状態)、下痢以外の症状があるか(おう吐、腹痛、発熱など)、水分はとれているか、などです。

水のような下痢を何度もし、水分がとれず、元気がなくなってくると、脱水を起こしている可能性があります。医療機関を受診してください。

下痢のときは水分摂取が大切です。子ども用のスポーツドリンク(薬局で売っています)が良いですが、番茶や白湯(さゆ)でも十分です。水分だけでなく塩分や糖分も同時にとることを心がけましょう。食事がとれるようなら消化の良いもの(かゆやうどん、パンなど)を与えてください。

下痢がひどくなると、特におむつをしている赤ちゃんは、おしりがひどく荒れることがあります。この場合清潔にすることが一番です。おしりをお湯で洗いこすらず、ソフトに抑え拭きをし、乾いた後でおむつをあてましょう。清潔にせず、薬を塗るだけではなかなかよくなりません。

吐いた

吐いたときに大切なことは、いつから、どれくらい吐いているか、吐く以外に何か症状があるか、水分はとれているか、などです。吐く以外の症状では、熱、下痢、腹痛、頭痛、機嫌などに注意してください。

何回も吐いて、水分がとれなかったり、おしっこの回数が少なく、元気がなくなると脱水を起こしている恐れがあります。早めに医療機関で受診してください。

吐いたときの便の状態も重要です。軟らかい下痢か水様下痢か、色はどうか、回数はどれくらいか、などです。医療機関で受診されるときは便をおむつごと持って行くといいでしょう。

また、吐いたときにイチゴゼリー状の血便が伴ったときは腸重積(ちょうじゅうせき)の疑いがあります。早急に医療機関で受診してください。

水分補給は子ども用のスポーツドリンク、番茶などがいいでしょう。

吐くとのどが乾くので一度にたくさん飲んでしまいがちですが、これではまた吐いてしまう恐れがあります。少量ずつ回数を分けて与えてください。年長児になると、子ども用のスポーツドリンクをシャーベット状にして、少しずつ与えてみるのも良いでしょう。

発疹(はっしん)が出た

子どもの皮膚に発疹(はっしん)などのできものができることはよくあります。大切なことは、いつから、どこに、どのようなものができたか、どんどん広がっているか、熱があるか、かゆがるかなどです。また、幼稚園や保育園で何かはやっている病気はないか、発疹の出る病気の子どもと接触していないか、ということにも注意してください。

子どもが発疹をかゆがることがあります。あまりひどくかきむしると、そこから雑菌が入り込んで、じゅくじゅくしたり、うんだりすることがあります。こまめに着替えたり、(熱がなければ)ふろやシャワーで皮膚を清潔に保つことでかゆみを軽くすることができます。つめを切ったり、手袋をすることで、皮膚に傷をつけるのを防ぐことができます。

発疹の原因は多岐にわたります。伝染性のものからアレルギーもあります。医療機関で正確な診断を受けることが大切です。

咳(せき)が止まらない

咳(せき)といってもいろいろな出かたがあります。大切なのは、いつから、どんな咳が出ているかという点です。コンコンと乾いた咳か、ゼコゼコ湿った咳か、咳とともにゼイゼイヒューヒューいうか、いつ多いか(朝方とか夜間とか)、いつも決まった状況で出るか(掃除機をかけたら出るとか)、発作的に続けて出るか、などです。また、熱があるかどうかも重要です。

注意しなければならないのは、せき込んでいるとき、横になれず座って、大きく肩で息をし、顔色が悪いなどの場合です。呼吸困難を起こしている可能性が高い場合は、早急に医療機関を受診してください。

空気が乾燥したり、水分がとれていないと、咳がひどくなることがあります。加湿器で湿度を保ったり、水分をとったりしてください。たばこの煙はのどを刺激して咳をひどくします。子どものいる部屋での喫煙はやめましょう。

ひきつけを起こした

急に子どもが意識を失い身体をこわばらせ、白目をむいて、全身をがくがく震わせたら、だれでも動転します。まず、慌てずに熱があるか、ひきつけている時間はどれくらいか、頭を打っていないか、どんな震え方か(左右対称か、目が片方に寄っていないか)など落ち着いて観察してください。

ひきつけているときは、そっとしておくのが肝心です。ゆすったり、声をかけたり、たたいたりしないで、服をゆるめて静かに寝かせてあげておさまるのを待ちましょう。吐いたものが気管に詰まることがあるので、顔を右側の横向きにしてください。舌をかまないようにと何かを口にいれる必要はありません。

初めてのひきつけの場合か、ひきつけが5分以上続くときは、速やかに医療機関で受診してください。幼少時のひきつけは、高熱とともに2、3分ひきつける熱性けいれんがほとんどで、普通後遺症が残ったりするものではありません。

おなかが痛い

子どもがおなかを痛がる場合は、いつから痛がっているか、どこを痛がるか、痛がり方はどのようであるか(どんどん痛みがひどくなっている、痛くなったりおさまったりするなど)、食事と関係があるか(おなかがすくと決まって痛がる、食事をすると痛がる、など)、腹痛以外に何か症状があるか(発熱、下痢、おう吐など)などに注意します。

子どもは痛みを言葉でうまく表現できません。よく観察して判断することが重要になります。熱が出て、おう吐・吐き気があり、おなかの下方を痛がる場合は虫垂炎(いわゆる盲腸)の疑いがあります。乳幼児に多いですが、痛がったりおさまったりが繰り返し、おう吐、血便が出るときは腸重積(ちょうじゅうせき)が疑われます。いずれも早急に医療機関で受診してください。

小児の腹痛の原因で意外に多いのが便秘です。いつ便が出たかなど、ふだんの便の様子を知っておくことも大切です。

熱射病・日射病になった

熱射病は高い温度のところに長い時間いたために、日射病は強い日ざしが原因で起こるもので、症状はどちらも同じです。人間に備わっている体温を一定に保つ働きが冒され、高熱が続き、意識がはっきりしなくなったり、ひどい場合、死に至ります。

熱射病や日射病かなと疑った場合はまず、体温を下げることが大切です。涼しい風通しの良いところに寝かせます。氷やアルコールで体全体または脇や足の付け根や首を冷やしたり扇風機などで40度以下に冷やします。服を緩めて頭を少し高くし、飲めるようなら塩分を含んだ水分(スポーツドリンク、塩を入れた番茶など)をたくさんとらせてください。冷たいタオルで頭を冷やすのも大切です。

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病院に行くべきか悩んだときは

「夜中にこどもが発熱した」「突然こどもが意識を失った」等、お子さんの急な病気なケガのとき、救急車を呼ぶべきか、病院受診するか、もしくは自宅で様子を見るか、悩みますね。
どうしたらよいか悩んだときは、「#7119」か「#8000」にお電話ください。看護師等がお子さんの状況を確認してアドバイスを行います。