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京都市

株式会社西村製作所

その他子育てにやさしい職場づくりにつながる取組

【産休・育休の取得率は100% アットホームな社風が伝統】

1946年創業の西村製作所は、紙、フィルムや金属箔などを一定間隔で切断して巻き取る産業機械「スリッター」の国内トップメーカーです。2023年3月期の売上高は前期のほぼ倍増の140億円を見込んでいて、亀岡に新しく建設した新工場の稼働も始まりました。「社員一人一人を大切にする会社」のスローガンを掲げ、福利厚生も充実させています。

子育てを全社一丸でサポートする

西村製作所の女性社員が占める割合は全従業員の約1割と決して多くはありませんが、産休・育休の取得率は100%。産休取得期間中は有給扱いです。安心して出産や育児ができる職場風土は「現在のような法律や制度がないはるか以前から続いている、いわば伝統だと聞いています」と、総務部所属、入社5年目の吉本花世(よしもと・はなよ)さんは話します。

同社内には夫婦が5組勤務していて、そのうちの1組は部署も同じ。子どもが熱を出したなどで保育園に迎えに行く際は、「お父さんの方が業務的に行きやすい状況ならお父さんに、という具合に部署全体でサポートしています。」

男性社員の育児休暇取得も2020年に実現。2022年には2人目が約1カ月の育児休暇を取りました。「本人によると、最初の取得者になることには少なからず抵抗を感じたようですが、結果的に上のお子さんのサポートなどができたと喜んでおられました。」

かつては、社員の子どもが小学校に入学する際にはランドセルを贈っていました。現在は好みが多様化しているため、図書券などに変更。会社として創業当時から入学を祝う気持ちを表しています。その根底にあるのは、長く働き続けられる職場でありたいとの思いです。

株式会社西村製作所

結束力を高めて業績も上げる

2021年度には創業以来の過去最高売上を達成。その際、2024年までに売上75億円を達成し、さらに100億円を目指すとしていた同社ですが、その目標をようやくクリア。一因になっているのが社員の結束力です。

個の力だけではなく、集団として力を発揮するために欠かせないのがチームワーク。クラブ活動やサマーパーティを催し、絆を深めています。ボウリングやハイキング、フットサルなど、適度に身体が動かせるクラブ活動は、コーポレートビジョンである健康の維持にも一役買っています。

一方、ワークライフバランスも大切にするよう徹底。「オンオフをはっきりさせる働き方を全社員が意識していることを、毎年の新入社員説明会では話しています。」

株式会社西村製作所

利益は社員に…… 豪華慰安旅行、毎年昇給

「利益は社員に還元すること」もコーポレートビジョンのひとつ。毎年開催している慰安旅行の費用はすべて会社が負担します。行先は、ハワイやグアム、沖縄などのリゾート地。コロナ禍に見舞われた直近の数年こそ、中止や行先を国内に変更する選択を余儀なくされましたが、世情が落ち着けば海外への渡航も再開する予定。また、この慰安旅行は家族同伴が可能で、もちろん子どもの参加も大歓迎。「旅行のタイミングに合わせて、入籍を早めた社員もいました。」

基本給は毎年平均で2%以上アップ。労働生産性を向上させることで有給も自由なタイミングで取れる体制を取っています。仕事を楽しみながら、遊ぶ時は全力で遊びかつ交友を深める、そんな社風が強みになっています。

すべては人を大切にし、「日本の西村」から「世界の西村」に飛躍するための取組です。

株式会社西村製作所

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