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一般社団法人いんふぁんとroomさくらんぼ

一般社団法人 いんふぁんとroomさくらんぼ

所在地
向日市寺戸町飛龍11-10 2階
Google map
TEL
075-950-0153
E-mail
[email protected]
ホームページURL
https://infantroom-cherry.com/

認証団体の紹介

乙訓地域を拠点に2006年から子育て支援を行っている「いんふぁんとroomさくらんぼ」は、この地域で唯一の京都府子育て支援認証団体です。infant=いんふぁんと(乳幼児)とママのための活動を、時代のニーズ、地域のニーズに寄り添って実施しています。活動の中心にしている地域子育て支援拠点は、長岡京市と向日市にあり、虐待を未然に防止するための支援「養育支援訪問事業」も両市から委託されています。向日市では「利用者支援事業」も始まりました。保育士、管理栄養士、子どもの傷害予防リーダー、そして、多胎児ママ!多様なスタッフが、若いママたちに寄り添い、支援をしています。



主な活動内容は?

子育て相談 一時預かり つどいの広場 お母さんの自立支援

 

<講座>BP(赤ちゃんがきた)プログラム、子どもの事故防止講座など
<実践的講座>「離乳食カフェ」ランチを食べながら、安全で簡単にできる離乳食の取り分け調理が学べます。
<動画配信講座>1歳児でスムーズに保育園にはいるために(保育園とは?離乳食の重要性)
<訪問支援>多胎育児家庭の支援を行っています。



どんな方が利用していますか?

妊婦 パパママ 就園前児 親子 働くママ ひとり親 祖父母

 

双子、三つ子の先輩ママスタッフがいます。お話しましょう!



子育て支援を始めたい方へ

見学OK

 

支援を受ける側から、支援する側へ!団体の立ち上げから、子育て支援関連の就労相談まで、何でもご相談ください。特に多胎育児経験者さん、ピアサポーターになりませんか。待っています!



インタビュー 2023年度

  • 乙訓地域唯一の認証団体
    子育て経験者が支援
2006年に子育て支援活動を長岡京市でスタート。2018年には、保育園部門は社会福祉法人へ認証替えをし(社会福祉法人桜桃福祉会)、子育て支援部門だけが一般社団法人いんふぁんとroomさくらんぼとして再編されました。2016年に京都府の認定を受けた子育て支援団体としての活動は、一般社団法人が引き継ぎ、長岡京市と向日市を拠点に幅広い活動を続けています。
  • 経験者だからこその
    実のある多胎児支援
 特色のひとつになっているのが多胎児支援です。「支援を始めたのは、お母さんたちとつながろうと思って交流会などを企画しても、そもそも外出することが困難という状況があることがわかったからです」と、「長岡京市地域子育て支援センター さくらんぼ(以下:長岡京市センター)」の堀上美充子(ほりがみ・みつこ)さんは話します。そこで行政に働きかけ、妊娠期から訪問などを行って伴走支援する活動をスタート。「向日市子育て支援拠点 “子育てひろば さくらんぼ”(以下:向日市ひろば)」でも同じ活動を行っています。
 さらに特徴的なのはかつて利用者だったお母さんたちがスタッフになり、次の担い手となる循環ができていること。堀上さんはふたご、向日市ひろばのスタッフである小野汐里(おの・しおり)さんはみつごのお母さんで、それぞれが自身の経験を生かしながら多胎児支援の充実に取り組んでいます。今年度は母子手帳の副読本的な役割を担う「ふたご・みつごnote」を企画・制作。低体重で生まれることが多い多胎児専用の成長曲線を示した記録ページ、家族からの応援メッセージを書き込むページ、多胎児育児ならではの危険をまとめたページなども設けました。
  • 子育ての支援が充実
    相談会や勉強会も実施
 離乳食についての支援も特徴的な活動のひとつ。長岡京市センター・向日市ひろばともに、「離乳食カフェ」と名付けた離乳食相談デーを毎日実施。管理栄養士が調理する場面を見学しながら相談ができるほか、「お子さんに食べさせる姿を実際に見せてもらって一緒に過ごすことで、スプーンの運び方や椅子の座り方、声の掛け方など、お母さん自身が気付いておられない部分のアドバイスを受けることができます」(小野さん)。
 今年度から長岡京市センターでは、月一回のペースで妊婦さんが利用できる「赤ちゃんデー」をスタート。初めてお母さんになる方からの要望が多い沐浴のさせ方が学べるなど、実践的なノウハウを伝授しています。「夫婦で参加してくださるケースもあります。育児のイメージが持てなかったお父さんが協力したいと思うきっかけにできた。帰宅後も育児についての話が弾んでいるといった嬉しい声も届いています」(堀上さん)。子どもの誕生後もお父さんに関わってもらえるよう、長岡京市センターは土曜日もオープン。お父さんの参加が必須の「パパ広場」も年に2回開いています。
 「さくらんぼ」の代表を務める松野敬子さんは子どものあそび場のリスクマネジメントについての博士号を取得しています。「その知見が生かせる子どものケガ予防についての勉強会も開いていて、センター内にあるおもちゃ類もリスクマネジメントの観点からセレクト。ライフジャケットの無料貸し出しも行っています」(小野さん)。勉強会では、公園や家庭内で起こりうる事故を減らす工夫をしながら子どもの成長を促す指導なども行っています。
  • もっと気軽に手を借りて
    短い子育て期を楽しんで
 スタッフ全員がめざしているのは、気軽に立ち寄れて交流ができる、かつ子育ての不安・悩みを相談できる場の提供です。同時に、利用者には子育てに関する悩みは子どもを大事に思う証拠であることを伝えています。
 スマートフォンが普及している現代ならではの課題もあります。「子どもにスマホの映像を見せっぱなしにしたり、音楽を聞かせっぱなしにしない、アプリなどを過信しすぎないでとお話ししても、なぜ悪いかわからないと言われることもあります」(堀上さん)。そんなスマホ世代には、日常に潜む危険や授乳、離乳食といった基本的な部分の大切さについて、共に寄り添いながら伝達。すべての利用者に、意外に短い子育て期間を楽しんでもらえるサポートを心がけています。
 そして、特に大切にしている、多胎育児家庭への支援についても、このように思いを語ってくれました。
 「特に、ふたごやみつごといった多胎を育てている家庭は、ほんとうにたいへんです。私たちも多胎育児経験者としてその大変さは分かるので、ご家庭を訪問して育児のお手伝いをするという支援をしています。ただ、家庭のことで他人に迷惑をかけるべきじゃないと遠慮する人がけっこういらっしゃいます。一方で、おじいちゃんやおばあちゃんにといった親族に頼りたくても、まだまだ現役でお仕事をされていたり、逆に出産年齢が上がっているので親族も高齢化していているなど、なかなか頼りきれないことも多いです。その結果、家族の関係が壊れることもあり、多胎育児はもっと人の手を借りてもいいんだ!って、思ってもらいたいです」(堀上さん)。