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赤ちゃんの発育

はいはいをしない

はいはいは、通常、お座りとひとり立ちの間にみられますが、中にはお座りした後、はいはいをしないでつかまり立ちをし、歩きだす赤ちゃんもいます。そして、歩きだしてから機会があればはいはいをします。また、いざりっこと呼ばれる下肢をつくのを嫌がる赤ちゃんたちがいて、はいはいせずに座ったままずって移動します。

このように、赤ちゃんの姿勢の発達にはたくさんのバリエーションがあります。一つのことをほかの赤ちゃんと比べて早い遅いと一喜一憂することはありません。

発達はその一時点で評価するものでなく、生まれてからの経過が大事ですので、首の座りやからだの柔らかさ、硬さなど、これまでの経過に問題がなければ、あまり心配することはないでしょう。

もし、からだの柔らかさや、硬さ、バランスの悪さなどが気になるような場合は、医師や保健師に相談してみてください。

そりかえりが強い

3~4か月くらいの赤ちゃんで、立て抱きをしているときに首を後ろへ傾けて、背中をそるようにするため、抱きにくく、何か異常があるのではと相談を受けることがあります。身体全体の筋肉の硬さ、あるいは柔らかさに問題がなければ心配ないことが多いです。

しかし、そることが多いと背中の筋肉ばかり強くなってしまいアンバランスになってしまいますので、抱っこするときは立て抱きはやめて、できるだけ胎児の様に背中を丸くして、すっぽりと収まるように抱っこしてみてください。ご機嫌が良いときには、うつ伏せにして上肢を前へ出すように興味を引くおもちゃなどを示して遊んであげてください。

寝返りをしない

寝返りをする時期には個人差があり、全く寝返りしないまま正常に発達していく赤ちゃんもいます。寝返りをするには、身体を伸ばす運動や回転させる運動が必要です。着せすぎや太りすぎで動きにくい場合に、寝返りしにくいことがあります。寝返らなくても、身体を横向きにしたり、ある程度回転させる動きができるなら、ちょっとしたきっかけでできるようになるでしょう。

赤ちゃんをあおむけの姿勢にして、身体の一方からおもちゃなど興味のあるものを見せ、その反対側の手でとらせて身体の回転を誘導します。また、あおむけの姿勢で、片方の下肢を反対側の下肢の上に交差させて寝返りを誘導する方法もあります。赤ちゃんのご機嫌がいいときに遊びとして試してみてください。

首のすわりが遅い

首のすわりが遅いといってもいろいろな程度、原因があります。

首に全く力がなく、両手を持って引き起こすと頭が後へダラーンと垂れてしまったり、頭が前にガクッとたおれる、腹ばいにさせると全く頭が上がらないなど、極端な場合は早めに小児科医に相談してください。

4か月の時点で、立て抱きにしたときちょっとグラグラする程度なら特に遅れているとは考えなくても良いと思います。

やや首が弱いと感じるようなら、一日に数回、赤ちゃんの機嫌が良いときにうつ伏せにしたり、うつ伏せにした状態で頭を上げるようにガラガラなど興味を引くものを目の前に見せてください。また、お母さんのひざの上に向かい合うように背中を支えて座らせ、頭を支えている手を少しのけて、自分で頭を真ん中に保つように努力するのを助けてみてください。これらは、訓練ではなく運動とか遊びの一つとして、赤ちゃんのご機嫌が良いときにさせてあげてください。

一人歩きができない

赤ちゃんはつかまり立ち、伝い歩きができるようになると、一人歩きを始めます。一人歩きを始める時期には大きな幅があり、10か月くらいで歩き始める赤ちゃんもいれば、1歳3か月くらいで歩きだす赤ちゃんもいます。はいはいせずにいきなり歩き始める赤ちゃんもいますし、下肢をつくのを嫌がって、いざって移動し、ひとり立ちや一人歩きがとてもゆっくりな赤ちゃんもいます。個々の赤ちゃんの個性に合わせてゆっくり見守ってあげることも必要です。もちろん心配な場合は、医師や保健師さんに相談してください。

ひとり立ちや一人歩きをするには、身体や下肢の筋力、立位を保つためのバランス・歩きたい気持ちや興味が必要です。それらを鍛えるには、立位になる機会を増やしてあげることが良いでしょう。つかまり立ちの時に両手を使うおもちゃを渡したり、興味のあるものを少し離れた所に置く等。またつかまり立ちしやすい環境を作る(今、つかまり立ちができないおうちも多い)

 

左ききでも大丈夫?

運動神経の中枢が左の脳にある人は右利きになり、右の脳にある人は左ききになるといわれていますが、生まれてすぐからはっきりしているものではなく、成長、発育とともにだんだんと利き手ができてきます。子どものころはどちらの手をつかっていても自然にさせておいてください。無理に矯正させようとすると、混乱やストレスから、言葉や生活習慣などそのほかのことに影響が出ることがあります。

最近は、昔と比べて左ききであることがさほど問題視されなくなってきました。左きき用の道具もいろいろと市販されており、日常生活で不自由する場面もなくなっています。スポーツなどむしろ左ききの方が優位である場合もあります。

それでも左ききを治したい場合は、右手も使えれば便利であるということを本人が理解できる年齢になってから、本人の意志で治すようにすればいいでしょう。

子どもの包茎

包茎とは包皮の先端が狭く亀頭(きとう)を露出できない状態で、包皮を引っ張れば露出できるものを仮性包茎、全くできないものを真性包茎といいます。

新生児期では半数以上が亀頭の先端の一部もみられず、1歳を過ぎても亀頭が完全に露出できるのは20%以下といわれています。包茎があると、細菌感染症や排尿障害を起こしやすいといわれますが、清潔に保つことで細菌感染症は予防できますし、排尿障害に関してもよほど先端が狭い場合に限られます。また、一方、包皮があることでアンモニアによる粘膜障害を防ぐことができるとの考え方もあります。

排尿障害などの大きな合併症がなければ、5~6歳ごろまでは様子をみて、5~6歳を過ぎても真性包茎である場合は、何らかの治療を考えてもいいでしょう。治療には、手術や家庭で行う方法などがあります。一度、小児科医、小児泌尿器科医に相談してください。